フランスのTOKYO

 

フランスに住んでいた時、街にTOKYOという日本食レストランがありました。

レストランにTOKYOって、変な名前だな~と思って、それに店の雰囲気にもなんとなく違和感を感じていました。

 

ある日、日本人の留学生と一緒にそのレストランに行ってみました。

写真付きのメニューを見ると、てんぷらやしゃぶしゃぶ、寿司などがあります。

ーが、写真からしてしゃぶしゃぶは明らかに別物! 「これって火鍋・・・?」という代物でした。

 

そして、注文した料理は、悲惨につきました。 まともに食べれたのは、味がついていない「てんぷら」ぐらいでした。

寿司はごはんが、まるでスイーツのように甘いのです。 一口食べて吐き出しました。

でも、他のフランス人は“和食ってこんなもの”だと思って食べています。 「信じられない!」と驚愕しました。

 

オーナーはベトナム人

 

その後、別の現地在住の日本人から、そのレストランのオーナーはベトナム人で、日本に行ったことすらないという話を聞きました。

フランスには、植民地だったこともあり、ベトナム人が多く住んでいて、ベトナムレストランをやったところで競争が激しいから、日本食と銘打っているとのことでした。

さらに、別の街にはTOKYOではなく、OSAKAもあるそうです。

どうりで、ネーミングからして、変なはずです。

フランスで、日本の都市の名前がついた日本食レストランには、2度と行かないと思いました。

(今、外務省もこの手のインチキ和食にはとても敏感になっていますよね。)

 

キムチの缶詰

 

同じく、フランスで学生だった時、街にある中華食材スーパー(←大きな街には、大抵1つはあります)で、缶詰のキムチを買いました。

そして、共同キッチンで、キムチチャーハンを作っていました。 その時に、韓国人留学生がいたので、「キムチの缶詰売ってたよ。 食べる?」と薦めました。

彼女は「キムチ~♡」と喜んで、

一口食べて・・・あまりのまずさに、吐き出してしまいました。

日本人には許容範囲の味でも、やはり本場韓国の方には受け入れがたい味だったのでしょう。

 

海外の和食事情

このように海外に行くと、自分たちの国の食べ物がひどい味になっていることが多々あります。

ロンドンのキングスクロス駅で息子が買った「かつ丼弁当」も、食べられなくはない許容範囲ではありますが、なんか変な味でした。 (“かつ”はいいのだけど、“つゆ”が・・・)

 

台湾、香港、タイ、シンガポールなど、アジアの和食は、日本のチェーン店がそのまま出店しているので、チェーン店はまず大丈夫です。 

個人の和食レストランも、日本人が経営している店も多いし、そうでなくても食材を日本から輸入していたりするので、あまりはずれはありません。

でも、ヨーロッパは和食といいつつ、実態は中国系の人が経営する中華料理だったなんてことが多いので、要注意です。

 

世界で味が変わらないのは、やっぱりあそこ

 

それを考えると、世界各国どこにいっても同じ味な、マクドナルドってすごいシステムです。 ハンバーガーは味が微妙に違うかも知れませんが、少なくともポテトはほとんど差がありません。

ただ、価格が全く違います。 ヨーロッパでは外食自体が高いので、マックも高いです。

為替レートにもよりますが、イギリス、フランス、ドイツなど、先進国ではマックのセットは1500円ぐらいするので、びっくりします。

 

ちなみに、先日訪れた、モンゴルにはマックが1軒もありませんでした。 バーガーキングやケンタッキー・フライド・チキンはあちこちにあるのに、マックは一軒もありません。

不思議な光景でした~。