先日、友人とランチをしていたときに、フランスの話題になりました。 彼女もフランスで暮らしたことがある方です。 そこで、二人でこの話題になりました。

 

数年前に流行った本のタイトルについてですが、

「フランス人が10着しか服を持ってないなんて、なんであんな嘘っぱちなタイトルつけたんだろうね~。」と。

 

そんなわけないじゃんね~。」

 

とか、

 

「フランス人にも日本のシンプルライフとか、お片付けの本とかめっちゃ受けてる」

 

「フランス人の方が、日本人は物を持たずに、つつましく充実した暮らしをしていると思っている」

 

などの意見で大盛り上がりしました。

 

断言しますが、フランス人が10着しか服を持たないなんてことは絶対にありません。

フランスにも四季があり、夏服と冬服、そして春・秋の衣類が必要です。

それだけでも3種類は必要なわけで、10着だとするとそれぞれ3着づつ。

そんなんで、毎日洗濯なんてしないのに、回せるわけないですし、なんかフランス人に失礼です。

 

そして、フランス人はTPOにうるさいので、仕事はカジュアルで済む場合が多いですが、週末やイベント、パーティーの時は気合入れてきます。 普段着の他に、そういうドレッシーな服も何着か持っていました。

それに、多くの友人は毎年、夏のヴァカンス用の服を買っていました。

スカーフやストールだけでも何十枚も持っているし、サングラスだけでも20個ぐらいもっていました。

しかも、とくにおしゃれな友人は同じようなジーンズを何枚も持っていました。 私には違いが分からないぐらいでしたが、彼女曰くラインが違うとのことでした。

なので、10着どころか、もうクローゼットからはみ出るぐらい服を持っていますよ。 しかも日本よりは家が広いから、収納場所もありますしね~。

 

どうしてあんなタイトルにしたのか、理解に苦しみますが、マーケティング戦略というものなのでしょう。

 

そういう外国に対する思い込みはたくさんあります。

日本への思い込みもたくさんあります。

 

例えば、

「日本人が痩せているのは、お箸で食事をするからだ。

 お箸なんてとても不便なものを使っているので、これでは少しづつしか食べられない。 

だから必然的にゆっくりしか食事ができず、その間に満腹中枢が刺激されるから

すぐにお腹いっぱいになってしまい、ダイエットになっている。」

という主張の本が売れたそうです。

 

それを聞いたら、日本人は苦笑いするしかないですよね。 いやいや、お箸は便利でしょ、たくさんつかめるでしょ。 とツッコミなりますよね。

 

それに、実際、ゆっくり食べるのはむしろ外国人の方だと思います。

私はフランスに住んでいた時に、昼休みが2時間あって、みんなランチもゆっく~り食べるので、それに慣れてしまい、日本に帰国した時に45分しかない昼休みではお昼を食べ終わることができず、苦労しました。 (訓練したので、今はむちゃくちゃ早くたべられます)

 

それとか、

「日本はスクワットトイレ(←和式)だから、足腰が鍛えられて長生きだ」とか・・・。

もうこんなの都市伝説ですよ。

まあ、実際にスクワットをするのは健康にいいと思いますが、和式トイレだからと結論付けるのはどうなの?という感じですよね。

 

 

逆に、日本での海外の勝手な思い込みは、

 

アメリカンコーヒー

昔のアメリカのコーヒーは、ヨーロッパ人からすれば実際に薄めだったらしいけど、これは日本人が勝手に命名した名称。

 

スパゲッティナポリタン

ナポリのスパゲッティではないらしい。 これも日本人が勝手に命名したらしい。

 

などが有名です。

 

私は、留学していた時に、日本人は合掌して挨拶すると思っている人が多くて、「コンニチワ」とか言って手を合わせて拝まれるのが凄く嫌でした。

日本は挨拶のときにはそんなことしないって、その度に教えていましたけど・・・。

実際に合掌して挨拶するのはタイですよね~。

 

これだけグローバル化している世の中でも、まだまだ思い込みってあるんですね。