姪っ子の怪我が遺伝によるもの

 

大学生の姪っ子は3歳からバレエをやっていて、高校の時にコンテンポラリーダンスの全国大会でトップ3になるぐらい、真剣にダンスに取り組んでいます。

その姪っ子は、小学生のころからよく脚にけがをしていて、しょっちゅう脱臼をしていました。

子供の頃は、筋肉がついて成長したら怪我をしなくなると言われていたのですが、一行に改善しませんでした。

でも、アスリートなどとは縁遠い家なので、スポーツやってれば怪我ぐらいはするだろう・・・など、家族は悠長に構えていました。 (もちろん、心配はしていましたが)

 

姪っ子は、大学に入ってからは、今までのように「部活動とバレエのレッスン」とは違い、プロのダンスの師匠につくようになりました。 そこで、師匠が、姪っ子が脱臼を繰り返すので「おかしいから、専門医に診てもらった方が良い」とアドバイスをくださったそうです。

 

そして、専門医に診てもらったところ、なんと「遺伝的に、脚の骨と関節の構造上の問題がある」ことが分かったのです。

 

足が遅いのは遺伝だった!

 

妹(貯金の鬼、姪っ子の母)によると、その先生曰く、この構造の人は

「足が遅い、階段を駆け下りれない、エスカレーターですんなり足がでない」そうです。

それを聞いた私たち姉妹一同、「え~、それ私も~!」とみんなが同意していました。

そして、妹の旦那さんは当てはまらないそうです。 それが、面白いことに、私たち姉妹は全員すべてに当てはまっています。

 

私たち姉妹は、いつも運動会の徒競走でビリでした。

特に私が一番足が遅く、小学校6年間と中学校の3年間、一度もビリ以外だったことはありません。

姉や妹はビリから2番目とかもありました。

私は、運動神経がないということはなく、体育はなんでもそつなくこなしていて、球技なども得意だったので、いつも運動会で足が遅いことに周りにびっくりされていました。

どうして足が遅いのか自分でも理解できずに悩んでいました。

しかも、ひどいのは、いつも体育もそれなりにうまくこなして、男子に交じって野球したり、男子と決闘してたぐらい元気だったので、先生に「真剣に走ってない。 本気を出せ!」とか、「サボっている」とか言われたことです。

なので、本当に運動会シーズンが嫌でした。

 

そして、今この歳になって、あれだけ苦しめられた、足が遅い理由が分かるとは!

本当に納得できましたし、心が軽くなりました。

私の努力が足りないとかじゃなかった! 脚の構造がそうだったんだから、仕方がない話だった~! と、晴れやかです。

同時に「もっと早く分かっていたら~!」と、思います。 あんなに悩んだのは何だったのか?

昔の運動部で無駄なうさぎ飛びとかやらされた人って、きっとこんな気持ちなんでしょう。

 

香港のエスカレーターでは決死の覚悟

 

運動会の徒競走だけではなく、階段も友達と駆け下りたりするときに、いつも取り残されてしまいっていました。

なぜか駆け下りても遅いし、つっかかるし。

 

エスカレーターも、かならずタイミングを取るのに一旦待ちます。

困るのが、香港(仕事でよく行く)のエスカレーターが、やたらと早い(日本の2倍速のような速さ)ので、いつも決死の覚悟でエスカレーターにのっています。

 

その先生曰く、脚と関節の構造上、脚を早く動かせないらしいです。

だから、早く走れないし、階段を駆け下りようとすると足がもつれるし、エスカレーターへの一歩もすんなり出ないそうです。

 

姪っ子は、このままだと脱臼ばかりでダンスができなくなってしまうので、手術を受けることになりました。

そして、私たち姉妹は日常生活には全く問題ないものの、

「老後だ、老後! 歳とってから、歩けなくなったら困るから、今から気を付けよう」

と、みんなでジムに行こうと盛り上がるのでした。

 

それにしても、私が小学校の時に先生に「頑張れば早く走れる」と言われて、「先生、じゃあなんで競馬馬は血統で決まるんですか?」って、質問して怒られたのですが、「やっぱり遺伝だったんじゃん!」って思います。 科学の発展で、昔の根性・精神論がどんどん無くなっていくのはありがたいですね・・・。