さて、RとLの次に苦労する発音といえばおなじみ、thです。

英語の発音 RとLはもう怖くない

http://shimizuchie.com/morau-okagesama/english-pronounce-rl/

 

 

これって、歯を軽く噛みながら、もしくは歯で舌を挟んで「ス」もしくは「ズ」と発音すると説明されています。

 

こんなの、無理です。

できません。

物理的に無理だと思います。

 

なんで、こんな説明をしているんでしょうか?

この猛暑に坊主頭の高校生が、熱中症で倒れようが野球をやっている甲子園と同じで、「いまだにこんなことやってるの?」 って、ちょっとショッキングです。

 

このthの説明って、明治時代に翻訳が間違っていて、そこから延々と受け継いでいるとか・・・そんな感じすらします。

さすが、いまだにガラケーが売っていたり、ファックスを使っていたり、DVDレンタルがある時代錯誤な日本です。

 

ちなみに、

「理由はよく分からないけど、私たち2000年こうやっているから~」

っていう説明をすると、インド人以外の外国人はなぜか納得します。

世界で一番古くからある、GDP世界第2位(今は3位)で、犯罪率が低くて、長寿の国の人たちがそうやっているなら、従った方が良いだろうと思うのも無理はないです。 伝家の宝刀です。

 

でも、このthは英語なので、伝家の宝刀は通用しないのです。

 

さて、ではどうしたらいいのかと言いますと、

ただ舌を上の前歯の先端につけて発音すればいいのです。

歯で舌を挟むなどと変な説明があるからおかしくなるのです。

水泳の授業で「クロールは足は絶対に曲ずにピンと伸ばしてバタ足する」と説明があるために、足に異常に力が入って足から沈んで泳げないのと一緒です。

歯で舌を挟んでその音だけを出すならできるかもしれませんが、実際に会話しているときに、いちいち舌を歯で挟んで話せるわけがないんです。

 

まとめますと、th は舌を前歯の先端につけ、濁らない音は「ス」と言おうとしてみてください。 言いにくいと思います。 なので、実際に「ス」と声にしないで、「ス」と言おうとする息だけを出してください。 それで大丈夫です。

 

濁らない音は Third とか three とかですね。

 

そして、濁る音の時は同じように舌を前歯の先端につけて「ズ」と声を出します。

濁る音は、Though とか、the とかです。

 

 

濁らない音、濁る音、どちらも大事なのは舌と歯の間に息が通る時に出る摩擦音です。

そこがこのthの特徴です。

 

時代錯誤な説明は教科書から一掃してほしいものです・・・。