息子は天才! だと思っていた

 

息子が保育園の頃、「うちの息子は天才」だと思っていました。

嘘でなく、真剣にそう思っていました。

これはよくある話みたいですが、保育園・幼稚園の頃は成績表ももらってこないし、他と比べようがありません。 お友達と差があっても、月齢が違ったりすれば当然の差ですから、できない理由もたくさん考えられます。

 

特にうちの息子は言葉を話すのがとても早かったので、たとえ年長なのにひらがなは、清水の「し」しか書けなくても、生活の知恵で漢字の「半額」が読めたりする息子を、本当に「うちの子は天才」だと思っていました。

 

半額祭り (社長の子育てあるある)

http://shimizuchie.com/morau-okagesama/hangaku/

 

 

東大→外交官コースを歩ませようとして失敗

 

男の子を無理やり勉強させるのは無理でも、うちの子は天才だから、中学・高校で本気になってくれたらなんとかなると思っていました。

ですから、私が昔希望していた、東京大学に入って外交官にさせようと思っていました。

 

それが、小学校の頃の息子の成績は普通。

一向に学年トップとか取ってきません。 なんかおかしいです。 うちの子は天才のはずなのに・・・。

 

でも、周りの子は中学受験で夜中まで塾で勉強しているんだから、まあ、うちの子も中学校に行って本気出せば・・・。 と思っていました。 そう思って現実から目をそらしていました。

 

さて、中1になった息子は・・・。 相変わらず成績は普通(たまに普通以下)です。 このころから私は焦りだしました。 そして、テストが返却されてくるたびに、「どうして? どうしてこんな点数なの? おかしくない?」と息子を責めました。

 

息子は「平均点以上だからいい」と言い張ります。

私には全く理解できません。

中学校のテストなんて、ちょっと勉強すれば90点とか取れるでしょ!と思っていますし、平均点でいいという考えが理解できないのです。

「なぜトップを目指さないの? 平均点じゃ、東大入れないんだよ!」と・・・。

息子は「俺が東大にいけるわけがないでしょ!」と怒り出します。

私は「東大なんて、受験対策すれば入れるから! テクニックだから!」と言うと、「ママは頭おかしいよ!」と怒る息子。

「とにかくトップを目指さないと、最初から2番を目指す人なんかいないんだから! トップを目指して努力しないと2番にも3番にもなれないんだよ!」と怒る私。 いつもテストの後にこんな風に言い争いをしていました。

 

少子高齢化のメリットに気づく

 

それが、ここ2か月ぐらいで私の考えが大きく変わりました。

先ず、先日知人から聞いた、求人を出した時に痛感した「少子高齢化」の深刻さです。

 

究極な話をしてしまうと、若い人がここまで少なくなったのですから、今時、高校・大学はどこかには必ず入れるということです。

でも、いい大学に行かないと、就職が・・・と、みんな思っていると思います。

 

しかし、少子化のおかげで、純粋な日本人で20代なんて絶滅危惧種的な存在です。

絶対に息子はどこかには就職できます。 それでもだめなら起業すればいいのです。

 

AI時代を生きるなら

 

この話をしたら、あるママから、でもAI到来で仕事がどんどんなくなったら、それこそいい大学に行っていないと就職できないんじゃ・・・と言われました。

私もそれは少し心配しましたが、でもそれならなおさら、受験勉強ばかりして大学出たって何の役にも立たなくなると思いました。 そんなことよりも、もっとクリエイティブな発想が出せるとか、先生とか人じゃないとできない職業じゃないとだめですよね。

 

そして、何人かのビジネス関連の人から、今後AIが発達してどんどん導入されたら、いずれはベーシックインカムが導入されて、生産性の低い人は「お金あげますから、あなたがいると生産性が下がるので、お願いだから働かないでください。」と言われる時代になると。 (生産性の低い人にはお金を払ってでも働いてほしくない)

 

なので、人と同じことをしていてもダメだという話を聞きました。

 

それは、申し訳ないけど、誰とは絶対に言えないけど、息子を妊娠中に政治家の人から聞いた

 

低収入の女性に子供を保育園に預けてもらっても、保育にかかる費用の方が高くて割に合わない。 本当は低収入の女性にはその分のお金をあげて、働くのをあきらめてもらった方がコスト的には有利。

 

という話と重なります。 (ひどい話で、全く賛成できないですけどね!)

 

なので、私は息子の受験をあきらめ、いえ、手放しました。

息子が受験したければ勝手にどうぞ~。 というスタンスになりました。

それよりも、いろんな友達を作ったり、独創的な考えを持ったりする方がいい。 なので、息子は来年は中3の受験生になりますが、また夏休みにイギリスに何週間か行かせることにしました。 そして、塾に行かせる代わりに、私ができる限りのビジネスに関する教育をすると決心しました。

 

将来、どうなるかは分からないけど、とりあえずケンカは減って心は安定しました。