リベラルなのに厳しい躾

 

自覚していなかったのだけど、私の両親(特に母)は、かなり厳しかったと思います。

母はとてもスケールが大きくて、いろんなことに興味があり、いろんなことに挑戦させてくれました。

そして父は「女性はこうあるべき」とか、そいうった考えが全くない人です。

留学もさせてもらっていたし、はたから見たら、ずいぶんとリベラルな家庭だと思われていたかもしれません。

 

母が厳しかったのは、服装とか食事の仕方とかであり、たとえ私が学校をさぼってロックコンサートに行っても、誰とどこに行くか、何時に帰ってくるかをきちんと告げて行けば何も言われませんでした。

 

さて、そんな家で育った私が、高校生から6年間、イギリスのホストファミリーと娘同様に(←今では養女と言われている)暮らしたのですが、その家もまた、同じような感覚の家でした。

 

そこで、私が二人の母から言われた、Do and Don’ts を書いてみたいと思います。

 

服装偏

 

実母は、白いズボン(下着のパンツと分からなくなるので、ここではズボンと表記します)は絶対に許してくれませんでした。

とにかく、下着が透けたりすることに、やたらとうるさかったです。

 

イギリスの母から言われた、意外な服装のDon’ts(してはいけないこと) は、

スカートに靴下を履くことでした。

洋服の歴史からして、

靴下はズボンの時に履くものであり、

スカートにはストッキングを履くものだそうです。

 

あと、誰から言われたという訳ではありませんが、ヨーロッパでは

ブラの肩紐とかが出ていても全く誰も気にしないのですが、

 

ズボンにパンツ(下着のパンツ)のラインが出ているのが、絶対に許せないみたいです。(←特にフランス)

 

というか、死ぬほどダサくて恥ずかしいことらしいです。

 

私は、今はあまりズボン自体をはかないのですが、日本人って全くここを気にしないですよね。

駅のエスカレーターとかで、前の女性のぴったりしたスキニージーンズに、パンツの線がガッツリ入って、おしりが4つになっているのを見ると、なんか、がっかりします。

それから、ガードル履いている人もすぐ分かるので、見ていてとても残念な感じがします。

 

食事編

 

「両手に食べ物を持つな!」 と、実母だけではなく、イギリスの母も言っていました。

さすがに、実母からずっとそう躾られてきたので、イギリスで両手に食べ物を持ったことはないのですが、イギリスの妹(当時4歳)にそう言っているのを聞いて、「同じだ~」と思いました。

それから、独り占めせずに、必ず自分が食べる前に「どうぞ~」と周りの人にオファーしてから食べるというのも、両方の母が言っていました。

 

これらの食事に関する事って、両方の母が言っていたので、世界共通でどこの家庭もそう躾けていると思っていました。  でも、最近テレビのCMで、おにぎりを両手に持って食べるという設定があって、とてつもない違和感を感じました。  「他の人って、これを見ておかしいと思わないの?」とちょっとびっくりしました。

 

余談ですが、日本の習慣で、外国人がいい意味で驚くのが、「いただきます」と言ってから食べ始めることです。 英語だと「Enjoy your meal」が一番近いかもしれませんが、ちょっと意味合いもニュアンスも違いますよね。

 

「ごちそうさま」に関しては、イギリスの妹はすごく厳しく躾けられていました。 妹は食べ終わっても、「Thanks for my food mummy(←ホストによって変わります), please may I leave the table?」と言って、お母さん(ホスト)が「You may」と許可しない限り、テーブルから離れることは許されませんでした。

 

 

ヨーロッパ(特にイギリス)に行ったら必ず役に立つDos

 

これは、日本に自動ドアが多いので、全く気が付かなくて、恥をかいたことがあります。

イギリス人は、ドアを開けたら次の人のために、必ず押さえます。

 

とても親切な習慣だと思いました。

やってみると、とても幸せな気持ちになれますので、ぜひ日本でもやってみてください。

イギリスでは、逆にやらないと「人でなし」扱いされるので、注意してくださいね