先日、私と大親友のKさんとでご飯を食べておりました。
Kさんも、起業しており、私にいろいろな金融の知識を教えてくれる、よきアドバイサーです。
彼女は起業といっても、ガッツリ金融系の起業をやっております。
2人で話していると、会話は起業のことやビジネスのこと、金融の話と多岐にわたり、かなり盛り上がりますが、ファッションだのアイドルだのの華やかな話には全くなりません。
でもお互い本当にビジネスが好きなので、いつもとても楽しい時間を過ごします。
そんなKさんと、話していて私が実感した、女性起業家に必要なものを書いてみたいと思います。
コンテンツ
セイフティーネット
セイフティーネットが必要な理由
女性起業家には、生活のセーフティーネットが絶対に必要だと思います。
男性と違って、安全上、女性はホームレスになることができません。
また、日雇いのバイトなども、体力的な面から男性よりかなり選択肢が少なくなります。
一概には言えないかもしれませんが、最悪のケースとして、健康な男性なら、日雇いの肉体労働をして、その方達が利用する宿でしのぐことができるかもしれませんが、女性にはそんなことはまず無理です。
そして、悲しいかな、女性は、生きていくのに、男性よりもお金がかかります。
理不尽な話ですが、老後の生活費の平均でも男性より女性は月に2.5万円近く、多く必要と算出されています。
差別ではなく、現実です。
ですから、自分の身の安全を確保するために、女性で起業したい方は、先ずはセーフティーネットを確保することをお勧めいたします。
セイフティーネットとなりえるもの
結婚しているなら、夫の収入。
実家があるなら、いつでも実家に戻れるように話をつけておく。
そして、貯金!
でも、私の実体験から話しますが、貯金なんてすぐに無くなりますよ。
よく、生活費の6か月分と言いますが、それは最低額の話です。
一番のお勧めは、その貯金を、利回りが年利10%ぐらい良くて、低リスクのところに預金して常に殖やしておくことです。 (←どこに預けるか、ご興味がある方は個別メッセージくださいね)
最低限の収入
さらに、セイフティーネットの一つとして、起業の他に、定期的に入ってくる最低限の収入を確保しておくと安心です。
起業の邪魔にならない業種で、ぜったいに食いっぱぐれないスキルでの収入があるといいと思います。
私の場合は、「通訳」で、最低限の収入を確保できています。
また、親友のKさんも「税務関連」の仕事で定期収入があります。
これらのセイフティーネットがあることで、なにかあっても「最低限の生活ができる安心感」があると、気持ちが全く違います。
起業したてのころは、思い通りになどいかないものです。 お金が無くなる恐怖って、本当に怖いものです。
そんな恐怖の中で、起業などしても、いいアイデアなど浮かびませんし、必要なことにお金をかけられなくなり、どんどん貧乏スパイラルになってジリ貧になってしまいます。
セイフティーネットの上で、思い切ってチャレンジして!
私もKさんも、そういった、セイフティーネットを確保した上で、セミナーやコンサルティングなど個人向けのビジネスで起業しています。
個人向けビジネスは、今、流行りのキラキラ起業女子なども多くて、玉石混淆ですが、
参入のハードルが低いというメリットがあると思います。
個人的には、あまり初期投資をかけずに(←ここが大切)、とりあえずやってみて、どんどんチャレンジしてほしいです! (変な起業コンサルタントに引っかからないように、くれぐれも注意してくださいね!)
個人向けビジネスには限界がある
で、問題は、(個人向けのビジネスで)起業してセミナー講師になったり、心のコンサルティングをしたりして、万事安泰! と思っている方が多いんです。
ハッキリ言います。
それで稼げるのは、いいとこ、年収500万ぐらい。
(たまに1000万円以上稼ぐ人もいますけど、その人達はマーケティングがしっかりしてます。)
キラキラ起業家女子は、残念ながら、そんな程度で「自分は稼げている」と思っている人が多いのです。
まあ、派遣やるよりはいいという感じなのでしょう。
そして、そのセミナーやコンサルティングの集客に、24時間365日振り回されて、消耗しきっている人がいかに多いことか!
私やKさんのところに、お金が無いという相談に来る人の多くが「ネットワークビジネスで借金だけ残った人」か、「セミナー講師」です。
さらには、セミナー内容にも流行があります。 以前爆発的に流行っていた、マインドマップセミナーや、宝地図ナビゲーターはどこに行ったのでしょう?
講師やコンサルタントに安泰はありません。 常に時代の流れを読んで、セミナーをアップデートしたり、世の中のニーズに合わせて内容を変更したりしなくてはいけないのです。 それを怠り、自滅していく人が多いのです。
時給の世界から脱却すること
結局のところ、コンサルティングも、セミナー講師も時給の世界なんですよね。 自分が働かないと収入が入ってこないのです。
元気なうちはいいですが、病気をしたり、けがをしたとたんに収入が途絶えます。
また、時間は一日24時間しかありませんから、収入の限界があります。
時給の世界から脱却するには、企業向けのビジネス(BtoB)を加えるか、自分のビジネスを自動化・組織化するか、投資などのリスクを取って配当収入を得る、等々があります。
私の場合は、海外の企業と日本の企業のコーディネートをしており、その取引で両企業が得た利益からインセンティブをいただいています。 最初は手間がかかりますが、一度取引が成立すると、額が大きいこと、また次取引はそこまでの手間が無く収入を得ることができます。
また、親友のKさんも、とある会社の立ち上げプロジェクトに加わっていますので、インセンティブ収入があります。
BtoBというと、参入しにくい印象がありますが、ずっとメーカーの社長をやってきた私にとってはこっちが当たり前で、最初は個人向けビジネスの方が分からないことだらけでした。
会社員だった人には、意外とBtoBはハードルが低いかもしれません。
ビジネスのポートフォリオと収入のポートフォリオを組むこと
このように、起業もビジネスのポートフォリオを組むといいと思います。
こんな感じでしょうか・・・
危機の際のセイフティーネット + 最低限の収入 + 個人向けビジネス + 時給じゃないビジネス(BtoB、自動化、組織化など)
そして、起業が安定したら今度は少しづつでいいので、投資を始めてみてください。 ビジネスのリスクを分散することができます。
いわば、今度はビジネスのポートフォリオだけでなく、収入のポートフォリオを組んでいくのです。
ただし、男性やマルチタスクが苦手で、2足、3足のわらじを履くよりも一点集中するほうが得意な方もいます。 そういう方は、ビジネスのポートフォリオは一つにして、一気に投資のステップに進むのも手です。 実際に、私の知人で、会社経営している男性の多くが不動産投資などもやっています。 ビジネスには何があるか分からないので、リスク回避だそうです。
メンタル面の支え
最後に、女性起業家にもう一つ必要なもの。
それは、ビジネスのことや起業のことを、同じレベル、もしくはより上のレベルで話し合える友達です。
私にとっては、Kさんが、まさにこういった存在です。
起業すると孤独になりがちです。
特に、社長は時に冷徹な決断をしなくてはならず、孤独です。
その孤独は、経験したことがある人にしか分かりません。
なので、そういうことを話せる仲間、友人をぜひ見つけてください。
以上、女性起業家に必要なものを書いてみました。
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