各国の人を見分けられる?

 

先日、テレビのある番組でやっていたのですが、

アジア以外の国から訪れた外国人に、

日本人・韓国人・中国人の写真を並べて、見分けがつくか?

と尋ねたところ、ほとんど見分けがつきませんでした。

同じことを、日本人や韓国人、中国人に聞くと、ほぼ全員が見分けられました。

 

逆にヨーロッパの5か国(イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン)の

女性の写真に関しては、日本人にとっては見分けがつかないですが、

該当国の人達は、かなりの確率で見分けられていました。

 

私も、ほとんどの場合、イギリス人、フランス人、ドイツ人は見分けがつきます。

服装や雰囲気が違うのです。 

そして、昨日の投稿

もし飛行機が遅れて、次の便にどうしても乗せてほしいとき、どう交渉する?

でも説明したように、性格や考え方はヨーロッパと言えども、各国本当に違います。

 

ユーロファイター開発の悪夢

 

1990年代にNATO加盟国が、「アメリカから購入するのをやめて、ヨーロッパで戦闘機の開発をしよう」と合意し、

イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペインで、

それぞれ部分に分けて、新たな戦闘機、ユーロファイターを開発することになりました。 

詳細は忘れましたが、例えば、翼ドイツ、ボディはイギリス、尾翼はスペイン などなどです。

莫大な予算をかけて、EU統合の象徴的に始まったこのプロジェクトは、

その後のEUを象徴する、悲惨な結果となりました。

 

 

国民性の違いがクッキリ出た

 

開発期限まで、あと数か月と迫った時に、大問題が発覚したのです。

開発が大幅に遅れて、飛行テストすらできない、試作品すらないという状態でした。

「あれだけの予算をかけたのに、どういうことだ?!」

と、連日イギリスの国会やニュースで取り上げられていました。

 

先ず、ドイツはとっくに開発を終えていました。

イギリスはあと少しで終わるので、期限までには間に合うと国会で発表していました。

フランスは遅れていて、間に合わないかもしれないけど、そこまで遅くならずに開発できる予定。

さらには、こうなったのは自分達のせいではない! 

と、文句を言い始めました。

 

イタリアは絶対に間に合わない、開発初期段階でした。

スペインに至っては、ほとんど開発に手を付けていない状態でした。

 

各国本当にこんな状態だったかは分かりませんが、この問題が発覚して、

イギリスの国会で、議員たちがジョークを交えて、そのように揶揄していました。

イタリアやスペインに対して開発費を返せ~という主張も多々ありました。

 

様々な、個性と、歴史と、伝統がある国々をまとめるのは至難の業

 

さっさと開発を進めて、予定より早く終わっている真面目なドイツ人。

約束は守る律儀なイギリス人。

すぐに人のせいにするフランス人はそれなりに結果を出すけど、詰めが甘い。

待ち合わせに必ず遅れる、時間にルーズなイタリア人。

の~んびりお昼寝しているスペイン人。

典型的なイメージどおりの結果になったわけです。

 

5か国だけでも、これだけ足並みをそろえるのが大変なのに、実際のEUには北欧やベネルクス、ギリシャなども加盟しています。

どれだけ調整するのが大変なのかは想像がつきますよね。

 

ちなみに、

「通貨や、野菜・チョコレートの企画を統一するよりも、

先ずは電気のコンセント形状を統一してくれ~!」

 

これも、EUを痛烈に批判する時によく言われるジョークです。

激しく同感です!