息子は小さい時から、徹底的に営業を仕込まれている。

 

これも息子が保育園の頃、息子が何か買ってほしいときやお願い事をする時、いつも私にぴしゃっと言われてしまう。

 

「そんな言い方じゃ、ママは買ってあげようって気持ちにならない! もっと、どうやったらママが“買ってあげよう~”って気持ちになるか考えなきゃ!」と。

 

その結果、幼い息子が先ずとった方法は「かわいくお願いする」だった。

 

「ママ♪ おねが~い。 これ買ってほしいなぁ~。」 と、かわいく頼んできた。

 

そこで私は「よし! 先ず自分で考えて試したのが偉かったね。 かわいくてママ買ってあげたい気持ちになった~。」と褒めちぎり、買ってあげる。

 

2、3回それをすると、同じことをしても買わない。

「もうその手は通じない~。 なんかもっとほかの方法ないの?」とハードルを上げた。

 

すると、考えた息子が次にやったのが、ありがとう先取り作戦。

 

「ママ~。 これ買ってほしいな~。 無理かもしれないけど、でもママならきっと気持ちわかってくれるもんね~。 ありがとう~。 ママなら買ってくれると信じてる~」

 

う~ん、ちょっとあざといけど、まあ工夫しているから許す。 そしてまた2~3回同じ手を使ったら買ってあげずに、「もっと工夫してみて~」とハードルを上げていく。

 

その次に息子がとった作戦は、買ってくれると自分にこんなメリットがあります作戦。

必死に「こんなにメリットがあって、自分がこんなにハッピーになれます。」と説明する。

 

その次はもちろん自分だけではなく、ママ(私)のメリットもプレゼンしてきた息子。 「ママもこのお菓子を一緒に食べられるから、嬉しいよね~♪」などだ。

 

このように、息子は保育園のころから着々と営業テクを磨いてプレゼン力を上げてきた!

 

そんな息子が、3年生の頃ハマったのが、名刺集め。

 

私はよく、経営者の友人たちとの集まりや、セミナー、勉強会などに息子を連れて行っていた。 それは息子の教育のため・・・ではなく、預け先が無い時、連れて行くしか選択肢がなかったのだ。 (←もちろん許可を取ってから)

 

息子も慣れたもので、端っこで静かにDSをやって待っているのが常だった。

そんな息子、DSに夢中かと思いきや、意外と内容を聞いていて、私のやることもしっかり見ていたのだ。

私がそういう集まりで、名刺交換している様子をしっかり見ていたらしい。

 

そして、3年の時、パソコンの授業で好きなものを作っていいと言われ、カレンダーなどを作る子が多い中、迷わず名刺を作った息子。

「名刺なんか作ってどうするの?」とクラスの子には不思議がられたらしい。

その名刺を持って、集まりに行き、私の友人たちに「あの~、お名刺頂戴できますか?」と聞いて回って、名刺を集めて喜んでいた。 そして、もらった名刺を友人に自慢していた。

 

もちろん、名刺の受け渡しの作法もきっちり私が叩き込んだ。

 

そして「名刺をいただいたら、きちんともらった日付を記入して、どこで会ったか、どんな話をしたか・・・などを書いておくんだよ。 営業たるものは、その後すぐにお礼のはがきを書くんだよ。」 とまで指導し、なぜ「はがき」なのかまで説明する。

 

私 「いいですか、メールは埋もれます。 封書は開封してくれない可能性がありますし、軽いお礼状でわざわざ相手に開封させる手間を考えると、はがきが一番いい。 はがきだと、会社の他の人の目にも触れるので、宣伝にもなるからね。 でも、その場にいたことを知られたくない人には、絶対にはがきを出してはいけません。 分かった?

 

あ、それから、あった時の話した内容など、ちょっとしたことをきちんと、はがきのお礼文に盛り込んでね。 通り一遍の定例文なお礼はがきはダメよ~。

 

できれば、万年筆もしくは墨で書きましょう! さらに、かわいい切手や素敵な柄の切手を集めておいて相手に合わせた切手を貼りましょう~。」

 

息子 「あ~、だから、ママははがきと切手をたくさん持ってるんだね~。」

 

私 「そうだよ~。 季節に合わせてはがきも選ぶの。 でも、季節は着物と同じでちょっと先取りだよ~。」

 

息子 「え~、オレ、季節とか分かんないよ~。」

 

私 「それなら、鳩居堂のはがきにしなさい。 あそこなら、絶対に間違いないから。 便せんも、ここぞというとき、特に柄物がふさわしくないお詫びやお悔みには鳩居堂を使うんだよ~。 分かった?」

 

息子 「分かった! キュウキョドーだね!」

 

ついつい、家でこんな会話をしていまうのだ。

こんなことまで、指導される小学校3年生の息子・・・将来どうなるのだろうか・・・。