海外の本社が「使えね～」ノベルティグッツを押し付けてくる件

コンテンツ

1 外資系あるある、「使えね～」ノベルティ問題
2 海外本社が作るＴシャツが救いようのないほどダサい！
3 若手社員達が悲鳴
4 今まで私が見た「使えね～」ノベルティグッツの数々

外資系あるある、「使えね～」ノベルティ問題

以前社長をやっていた外資系メーカーでもそうだったのですが、今、役員をやっている会社（これも外資系）でも大問題になっている案件があります。

それは、本社が大量に作った「使えね～」ノベルティグッツを押し付けてくることです。

欧米の会社は、マーケティング部が会社のブランドを守るという意識が強いので、たとえば名刺を作ることすら日本で勝手にできず、いちいち本社で作って送りつけてくるという会社も多いです。　特に金融関連だと、勝手に名刺を作られて詐欺でもされたら大変なので、うるさいみたいです。

そして、日本で展示会などに出展しようものなら、本社のマーケティング部がしゃしゃり出てきます。　ブースのデザインとか、パネルの位置はこうとか・・・。　まあ、設計やデザインなどは専門家がやってくれるからいいのですが、とにかくマーケティング部は張り切りだします。

でも、そこまでうるさく口を出してくるくせに、肝心なところで、「電圧の違いに対応できない機材を送ってきた」とか、「日本の標準のピッチに合わない」（日本は建築が尺を基にしているので、1ｍではなく90cmが多い）とか・・。　まあ、やらかしてくれます。

海外本社が作るＴシャツが救いようのないほどダサい！

そして、日本の社員一同がもっとも嫌がるのが、展示会で着るために「だっさ～いTシャツ」を押し付けてくることです。

そのダサさぶりは、日本人の想像をはるかに超えるものがあります。

そこはグローバル企業、海外なので、ダサさのスケールが違います！

そもそもが、外国人が自分たちのセンスに合わせて選んでいるので、日本人の肌の色には合わないことが多いです。　海外で服を買おうとしても、色味が微妙に合わないので、難しいのと一緒です。

たとえば、ドイツの会社などは、高圧洗浄機で知られるケルヒャーのようなまっ黄色とか、「なぜこの色？」と思うようなまっ緑とかが多いです。　（ミドリ安全の緑）

オランダだとオレンジとか多いですよね。

それに比べると、フランスは中間色とか多くて素敵です。　日本人のセンスに一番近いかも知れません。

タイとかだとピンクがかった濃い紫とか多いですよね。

若手社員達が悲鳴

さて、先日も本社からいきなり展示会用のTシャツのデザインが、メールで送られてきました。

案の定、驚愕のダサさです。

色も信じられないぐらい変な色だし、なんか、右胸に大きな丸がついていて、その中にロゴがでーんと大きくついています。

もう若い社員たちから

「ぎゃ～、こんなTシャツ着たくない！」「なにこれ～！　やだ～」

と悲鳴が聞こえます。

私は展示会にアテンドする義務はないですが、これはあまりにもひどい・・・。

こんなの私だって、絶対に着たくないです！

半べそ状態になっている若い社員たちが、私の方を見て助けを求めています。

本社の意向には従わなくちゃいけないけど、これじゃあ社員のモチベーションが下がりまくりです。

そこで、ちょっと助け舟を出しました。　まず、右胸にあるでっかい丸とその中のロゴ！　これが致命的にダサい！　バランスも色味も非常に悪いです。　これをなんとしても回避しようと思いました。

なので、本社に「日本では展示会では右胸に名札をつけるので、ここのロゴはどうにかしてほしい。　背中につけるか、いっそのこともっと小さくして名札とかぶらないようにするとか・・・」と連絡しました。　名札なんてつけなくてもいいのですが、ここは嘘も方便。　日本人は礼儀正しいから～と言えば納得するでしょうし、実際に名札を付ければいいのですから。

そして、「できれば、日本の夏は猛暑で、営業の人たちが軽装で外に行けるようにしたいので、ポロシャツを日本で作ってそれを展示会で着たい。　日本ではいくら会社の指定といってもさすがにTシャツで営業には行けないが、白とか、紺とか、シックな色のポロシャツならＯＫだ。」と提案し、見積もりを添付しました。

後は本社のマーケティング部の回答を待つしかありませんが・・。