イギリス旅行の日程戦略
http://shimizuchie.com/morau-okagesama/travel-plan-strategy/
で、飛行機の予約する日程について書きました。
さて、これらの日程で学校の休みに合わせて予定を組んでも、どうしても学校が休みになる前に出発しないと、飛行機代で莫大なお金を余計に払わなくてはいけなくなります。
背に腹は代えられないので、息子は毎回学校を数日休むことになります。
私立の進学校に行っているわけではなく、地元の公立の小学校、中学校なので、そこまで休みに対して厳しいことは言われません。
しかし、ヒンシュクを買うようなことはしたくありません。
そこで、先生方や部活で根回し作戦を行います。
部活選びは慎重に
その前に、絶対的に必要なことがあります。
「旅行に行きたかったら、団体競技の部活は絶対にさせないこと」です!
吹奏楽部、ダンス部なども、基本的に団体競技と同じです。
「自分の子供が部活に参加できないとみんなに迷惑がかかる」という、休みづらい状況はあらかじめつくっておかないほうがいいです。
そういう団体メインの部活はとにかく休むとヒンシュクをかいます。
そして、子供が部活での居場所を失っていきます。
なので、うちの場合は中学校に入学する前から、そういう部活はやめてほしいと言い聞かせておきました。
息子も基本的に「根性」が必要な部活は嫌なタイプなので、個人競技の“のほほーん”とした雰囲気の部活に入っています。
息子が学校を休むことを担任に伝える
小学校では、ゴールデンウィークの前あたりに家庭訪問があり、担任の先生と直接顔を合わせる機会があります。 その時にあらかじめ、うちの事情を丁寧に説明していました。
中学校では、3者面談が1学期にあるので、その時に同様に説明しています。
そこで必ず伝えているのが、
たとえ血縁関係はなくても、私にとってはイギリスの両親であり、息子にとってはイギリスの祖父母であること
旅行ではなくほとんど帰省なこと
イギリスの両親も歳をとってきているので、なるべく多く会いに行きたいこと
です。
そして「ご迷惑をかけて申し訳ありません」と下手に出ます。
こうして、(公立の学校なので休みには寛容なこともありますが)今まで全ての担任の先生が、心底納得してくれて
「そんな恵まれた状況はめったにないので、息子さんの将来のためにも絶対に行かれたほうがいいです。」
と、全面バックアップをしてくれました。
その上で、実際に成績表や夏休みの宿題をいつ学校に受け取りに行くか とか、学校においてある私物はいつぐらいから徐々に持ち帰って大丈夫とか、具体的な話を進めます。
公立なので、先生にお土産を渡すことは禁止されているので、お土産を渡せないのが申し訳ないぐらい、担任の先生達はよくしてくださいました。
大体、学年が変わっても引継ぎがされるので、先生が事情を知っている場合が多いのですが、それでも毎年必ず担任の先生には私から直接説明しています。
今回は、担任の先生の身内の方もアメリカに留学していたそうで、すごく協力してくださり、しかも息子に担任の先生から「こんな環境は、みんながどんなにほしくてもなかなか手に入るわけじゃない。 先生の身内はアメリカに留学したけど、今も付き合っている現地の知人はいないよ。 お母さんとイギリスの家族に感謝しなさい。」 と話してくれたそうです。 (ありがとう、先生!)
そして、息子が去年担任だった英語の先生のところに、宿題の用紙を(みんなより早く)受け取りにいくと、英語の先生から「いいなぁ~。」と何度も何度も言われたそうです。
息子曰く、先生が本気でうらやましがっていた そうです。
部活の顧問の先生には、去年は手紙を書いたのですが、今年は息子から直接説明させました。
問題は、部活の友達です。
部活の友達に伝える
これは息子に任せるしかないのですが、子供の性格によるところが大きいかと思います。
あまり周りに言いたくない子、気にせずなんでも話す子、いろいろだと思います。
でも、ここが一番気を使うところで、妬み・やっかみをかわないように慎重に進めなくてはいけないところです。
息子はあまり自分から前に出るタイプではないし、男子で周りの子も“のほほ~ん”としている感じの子が多く、そこまで心配ではないです。
女子の場合、嫉妬、やっかみ、妬みからいじめの対象になることが多いので、ここはかなり不安なところなのではないでしょうか?
実際に、私自身、海外に留学する時、帰国後など、若い時は、妬み、やっかみからひどいことをされた経験が多々あります。 海外にいたことを人に話すのが怖かった時期もありました。 今は開き直って「うり」にしていますけど!
息子の場合は、1か月ぐらい前から口の堅い親友には話していたみたいです。
そして、担任の先生に話した後(2週間前ぐらい)から、結構なんでも秘密を話しちゃう友達に話すそうです。
息子曰く、ヤツに話しておけばすぐにみんなに伝わるそうで、その後は「イギリス行くの?」と聞いてきた人にだけ、対応するそうです。
余談:母子家庭なのにイギリス旅行?
これは余談ですが、小学校の時は保育園から一緒の友達がみんな事情を知っていたので、なんとも言われなかったのですが、地域柄あまり母子家庭の子がいないので、中学校入学当初、息子はかなり珍しがられたそうです。 (引っ越しで、本来行くはずだった中学校の隣の中学校へ入学しました)
入学当初、クラスの女子から「○○(←息子)って、両親が離婚してるの?」って聞かれて、「そうだよ~。 でも、」って答えたら、その子が「あ、その先は言わなくていい、ごめんね、本当にごめんね!」って言って走り去って行ったそうです。
息子は、「でも、明るい離婚で、パパとも会っているし、パパは小学校の卒業式にも来たよ」って言いたかったらしいのですが・・・。
そして、当初は典型的に「母子家庭=貧困」の図式に当てはめられていたみたいです。 それなのに、私が「海外出張」に行ったり、息子が何度もイギリスに行くので、みんなに「え?」と思われているのを感じると息子が言っていました。
ちょっとしたお土産を部活で配る
部活の友達には、本当にちょっとしたものでいいので全員にお土産を買っています。
息子は、「女子部員は一応、部としては別なのでお土産いらないんじゃないか?」と言うのですが、女子を味方につけた方がいいから、絶対に買ってきたほうがいいと念押しました。
去年のクリスマスには、全員にHARIBOを配ったのですが、今一不評だったそうです。
でも2,3袋買っておけば、みんなの分を賄えて、安くて、そして溶けないHARIBOのようなお菓子はとても便利です。
今回は、息子が悩んでいたので、イギリスのキャラメル「トフィー」を2,3袋買ってみんなに配れば?と薦めておきました。
以上、学校での根回しあれこれでした。
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