今年もクリスマスにイギリスの実家に帰省してきましたので、イギリスのクリスマスの雰囲気をおすそ分けします。
他の宗教の人はどうするの?
イギリスにはインド系やパキスタン系、もちろん香港があったので中華系の人たちも多く住んでいます。
中華系はそこまで厳格な宗教ではない(仏教やクリスチャン多し)ですから問題ないにしろ、厳格なはずの宗教のヒンズー教徒やイスラム教徒も、彼らも移民2世、3世世代になってきて、だんだん「クリスマスを祝っちゃえ~!」的になっているようです。 これは、クリスマス自体がだんだん宗教的な色が褪せてきたことも一因かもしれませんが、日本の仏教系の幼稚園にサンタさんが来るのと同じ感覚だと思います。
クリスマスが絶対的なものだとは思いませんし、いろんな意見があるとは思うのですが、同じ国に住んでいるのだから、宗教的に問題がない程度にお祭りとしてイベントを一緒に楽しめるっていいですよね。
プレゼントはツリーの下に
先ずは、我が家のメインのクリスマスツリー。 本物のモミの木です。
イギリスでは、クリスマスプレゼント(サンタさんが持ってきてくれるもの以外)はツリーの下に置いておきます。
たとえば、私が友達からもらったクリスマスプレゼントはその場では開けず、クリスマスの日が来るまでツリーの下に置いておきます。
なので、どのプレゼントが「誰から、誰へ」なのか分からなくなってしまわないように、ラッピングの時に小さいタグを付けて、
例えば「ママへ、ジェーンより」などと書いておきます。
タグもかわいいデザインのものがたくさん売られています。
このタグは意外と重要なので、イギリス人にクリスマスプレゼントを渡すときには忘れずに付けましょう!
今回、私は、タグは面倒くさいし、輸送中に外れちゃいそうなので、いっそのことと思い、友達へのプレゼントは風呂敷で包んで渡しました。
これだと、風呂敷もプレゼントの一つになりますし、絶対に私からだって分かるから。
イギリスでもお弁当や風呂敷がLush(あの石鹸とかバスボムとか売っているお店)で紹介されたこともあり、ちょっと知られてきています。
カード大国のイギリス
そして、プレゼントを交換するまでもない付き合いの人達でも気軽に交換するのがクリスマスカード。
(もちろん、プレゼントとカードってケースも多々あります。)
12月に入ると友達や近所の人や同僚からカードをもらうので、もらったカードは家に飾ります。
わが家は階段のところに飾るのが定番ですが、今年はドアの枠のところにも貼ってありました。
イギリス人って何かにつけてカードを送るんです。 誕生日はもちろん、「回復してね!」カード(Get well card)や退職するときとか、バレンタインとか、とにかくカード。 カードショップもそこらじゅうにあります。
とても素敵な習慣だと思うので、日本でも流行ってほしいです。
イブはまるで大晦日のような忙しさ
さて、24日はお父さんとお母さんは大忙しです。
クリスマスディナー(お昼のことです)の下ごしらえを始めます。
お父さんは、何時に何のローストを始める、何時に何の料理を始めると、明日の予定リストを作っていました。
*詳しい説明は省きますが、イギリスでは一般的に 朝:Breakfast 昼:Dinner 夜:Tea と言います。
大抵、ターキーは冷凍されて販売されているので、23日か24日から解凍しはじめないと、25日のディナーに間に合いません。
この解凍を忘れて、ターキーなしのクリスマスっていう悲劇は毎年よく聞きます。
今年はなんともっとひどい悲劇が!
大手スーパー「テスコ」で販売されたターキーが腐っていて、何人も食中毒が出たってニュースになっていました。 (最悪ですよね~)
私もちょこちょこお手伝い。
掃除したり、テーブルクロスにアイロンかけたり、野菜の皮をむいたり、クリスマスディナーで使う食器やカトラリーを出して、洗ったり。
そして、夕方にはテーブルもセットされて、一息ついて飲み始めます。
妹は、クリスマスの深夜礼拝(ミッドナイト・マス)に参加しに、近所の教会に出かけました。
でも両親は行かないみたいです。 疲れて眠いみたいです。
(この感覚は、大晦日の暗いうちから初詣に行く感覚でしょうか・・・。)
日本のお正月のようなクリスマステレビ事情
日本のお正月と同じで、クリスマスはテレビも特番ばかりです。
料理番組もやたらと多く放送されます。(日本でいえばおせち料理特集というところでしょう・・・)
まず、イギリスで数十年続いている3大ドラマ、コロネーション・ストリート、エマデール(昔はエマデール・ファームだった)、それと私が好きなイーストエンダーズ。 これらが、クリスマス的な夢の話とか、ケンカしていた人達と劇的に仲直りする話とか、悪人が改心するとか、まあクリスマスにふさわしい内容の話になって、大抵、各ドラマで住人のたまり場となっているおなじみのパブで、出演者が皆集まって「Happy Christmas!」となる話になります。
それと、23日ぐらいから1話から順に、毎日ハリー・ポッターがテレビで放送されています。
でも悲しいかな、私はいつも20日ぐらいに日本を出発して、28日ごろに日本に戻ってしまうので、いつも炎のゴブレットあたりで帰国する羽目に・・・。
そして、23日か24日に絶対に放送されるのが、マペット・クリスマス・キャロル!
これって、昔アメリカのテレビでやっていた人形劇(イギリスでも放送されていた)のキャラクターが、チャールズ・ディケンズのクリスマス・キャロルの話を演じた映画なんですが、はるか昔映画館で見たような・・・。
まあ、これも定番で放送されています。 (家にはネットフリックスが入っているので、他にも選択肢があるのですが、これらの定番はなぜか見てしまいます。)
そして、BBCのキャスターやタレントがみんな、赤い服だったり、トナカイの角を付けていたりして、日本でいうお正月にタレントが着物や羽織袴だったりする感じで、クリスマスムードを盛り上げています。
そんな風に忙しく、24日はあっという間に過ぎてしまいます。 つづく
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