「フェイスブックのキラキラ起業家は嘘だらけ!」と

「キラキラ起業家属“エセ起業コンサルタント”の生態」で書いたように、SNSで作っているイメージに、実態が伴っていない起業家や起業コンサルタントがあふれています。

 

もし、あなたが起業したいと思っているなら、そんなキラキラ起業家のハリボテ虚像に騙されない方がいいと思います。

 

そして、キラキラ起業家の中でも、起業したい人が特に注意しなければならないのは、「エセ起業コンサルタント」に引っかからないことです。

そのために、エセ起業コンサルタントのチェックリストを再度記載します。

 

1.実際に会社を経営した経験が無い

 

2.質問を受け付けない

 

3.“企画書を書け”と迫る割に書き方を教えない

 

4.具体的な実績を出さずに、倍数などおおざっぱな数字でPRする

 

5.返金をどんな状況であろうと認めない、話し合いにすら応じない

 

6.海外に住んでいて、何があろうと日本に戻ろうとしない

 

7.この記事を書いた私を悪く言う!!

 

今回はこの「2.質問を受け付けない」を解説します。

 

エセ起業コンサルタントは、とにかく質問されるのが嫌いなようです。

 

なぜなら、自分で起業した経験がなく、本やセミナーで得た知識だけでコンサルをしているから、その裏の根拠やロジックを表面的なことしか説明できないのです。

 

実際にビジネスをやっていると、実に様々なことが起こります。

自分が会社を経営していた10年間を振り返ってみても、「なぜこんなことが!」と思うようなことが多々起こりました。

 

納期遅れ、欠品、未入金など、顧客やベンダーなどのビジネス関連の問題は日常茶飯事ですが、社員同士のケンカに始まる人事問題、事務所の建物の問題などなど、本当にありとあらゆることです。

(実際に、ここに書けないようなこともたくさん起こりました!!)

 

それら、経営者に降りかかってくる問題は、セミナーや本で得た知識などで、想定できるような内容のものではないのです。

 

経験や実績がない”エセ起業コンサルタント”には、そのような問題に対応する能力も、器量もないのです。 それらの問題に対応しようという腹もくくれていないような印象を受けます!

 

でも、エセ起業コンサルタントにとっては、イメージが生命線ですから、「分からない」などとは死んでも言えません。

 

だから質問を受け付けなかったり、分かっているフリをしてやり過ごすのです。

 

エセ起業コンサルタントの口癖は

 

「とにかく自分の言う通りに全てやって、結果を出してから質問して!」 (質問を受け付けない)

 

不明なことを理解してから行動したいのに、「何が何だか分からないまま行動して結果を出せ!」という理不尽さ!

 

結果を出すための質問なのに、結果を出してから質問しろという訳のわからなさ!

 

この、質問を受け付けないタイプのエセ起業コンサルタントは、体育会的に「根性でやれ!」といって、意味不明なタスクを課してきます。

 

そして、なぜそのタスクをやるかを説明しないことが多い。

 

たとえば、少し前にあちらこちらでやっていた、

 

「毎日、フェイスブックに5投稿し、他の人の投稿に自分のビジネスを宣伝するコメントを20個残す」

 

とかです。

 

いったい何の修行だよ?! って思いますよね!

 

宣伝コメントをされる側は、迷惑以外の何物でもないし!

 

これも、きっと最初に言い出した人は、何かしらの根拠があって始めたのだと思います。

 

それが、エセ起業コンサルタントに、その情報がたどり着いた時点で、いつの間にか数字だけが独り歩きして、理由や効果も説明されずに

「質問する前に、先ずはそれをやれ!」となるわけです。

 

そんなことは、「とにかくアポなしで飛び込み営業をやれ!」と言っているブラック企業と一緒。

 

確率からいえば、数を増やせば、契約は取れるかもしれませんが、そんな消耗戦は、マンパワーと資金のリソースがあって、効率を考えなくていい場合に取る戦略で、起業家には向きません!

 

それに、「先ずは何も質問せずに、言われたことをやれ!」と、起業家に言うのは、理論が破たんしています。

 

そもそも、起業家とは、自分の考えで仕事をしていくものです。

それを質問にも答えず、「考えるな、言われた通りにやれ」という、単純労働のマインドセットを押し付けてくる、そんなコンサルタントはおかしいと疑うべきです。

 

エセ起業コンサルタントがよくやる、質問に対しての対応のもう一つが、

「あなたはどう思う?」と、逆に質問で返すことです!

 

「は~? これ、ビジネス・コンサルティングだよね? コーチングじゃないよね?」って言いたくなりますよね!

 

質問者は、具体的なアドバイスを聞きたいのに、エセ起業コンサルタントは、そうやって質問をすり替えて、逃げて曖昧にするのです。

 

もし、質問者がいい答えを出してきたら、超儲けもので、

「そう! それ! よく分かったね!」と

自分は知っていた感じを出してごまかすのです。 (分かっているフリ)

 

以上が、「エセ起業コンサルタントの生態 2.質問を受け付けない」です。 この傾向があるコンサルタントには要注意です!

 

「エセ起業コンサルタントの生態 1.会社を経営した経験がない」はこちら