海外企業と日本の企業をコーディネートしたりコンサルティングしたりする仕事をやらせていただいているが、今、モンゴルのある企業とのプロジェクトが進行中だ。

関連して、先日視察で、初めてウランバートルに行ってきた。

 

まず、モンゴルへの直行便はMIATモンゴル航空しかない。 しかも成田(遠い~遠すぎる!) そして毎日は飛んでいない。 このMIAT、マイルが付かないが残念。

でも直行便なので、東京→ウランバートルは約5時間、帰りのウランバートル→東京は約4時間なのでとても便利。

飛行機が怖いビビりな私は、ネットで検索すると「機体が古いだの、席前のモニターが無い」だのの記載があって、かなり不安だったが、実際に乗ってみると、全くそんなことはなかった。

 

さて、ウランバートルに着くと、現地の仕事関連の方が迎えに来てくれた。

ウランバートルでもゲルの家はポピュラー

そこから車で市内へ。 緯度が高いので、夜9時近いが、まだ明るい。 空港近辺はモンゴルらしい小高い山の風景。 馬が走っていたり、牛がその辺を歩いていたりのどかな感じがあるが、でもマンションは立ち並んでいるし、ショッピングモールはあるし、雰囲気としてはアジアというよりも東ヨーロッパな感じだ。

そして、車はトヨタのプリウスが異常に多い! プリウスだらけだ。

その日は軽く食事をして、ホテルに。

ホテルは4つ星のホテルなので、清潔で設備もよく、全くなにも問題がない。

でも、夜11時半ごろになってもホテルから外を見ると結構な車の交通量。

翌日は仕事関連の施設を視察して、打ち合わせをして、一日仕事。

でも、朝から雨。 モンゴルでは雨が年間10日ぐらいしか降らないらしく、しかも今年は大干ばつで待ちに待った雨らしい。 土砂降りなので、道路は川のよう。 道は渋滞(これは天気に関わらずいつもらしい)。 そして、なぜだか傘をさしている人が半分ぐらいしかいない。 あまり雨が降らないので、傘を持っていない人が多いらしい。

お昼にモンゴル風鍋を食べたが、これも美味しかった。

その後、マーケットリサーチもかねて、モンゴルの老舗デパートへ。

ここは1924年に設立された国営デパートらしい。 中に入っているスーパーに行ってみると、日本よりも品ぞろえが多いぐらいだ。 モンゴルは輸入品が多いので、アジアの物だけではなく、ヨーロッパの物もたくさん輸入されている。 私がフランスにいた時によく食べていたものや、スイスでよく売っているインスタントものなどもたくさん売っていて、なんかうらやましいぐらいだった。 食材に関しては、お米は日本のものがたくさん売っていたが、他はどちらかというと韓国のものが多く、日本の物は少ない。

しかし、化粧品やシャンプーなどの雑貨品に関しては圧倒的に日本のものが多かった。

 

次に韓国系の大きなスーパーに行った(日本のイオンみたいな)。 こちらもやたらと混んでいる。 全然日本のスーパーと変わらない。 韓国に先を越されている感があるが、そのうち、イオンも出店してくるのだろうな~と思った。

 

あ、それから、モンゴルにはなぜかマクドナルドが無い! あるのはバーガーキングかKFC、ピザハット。 日本の吉牛なんかもまだないので、今後どんどん進出してくると思われる。

 

さて、視察も終わり、夜に餃子風のモンゴル料理をいただいた。 ここのレストランは安倍首相も訪れたらしい。

 

短い視察だったが、ウランバートルの感想としては、まずキレイ。 日本から他のアジアの国に行くと、ちょっと「うっ」と思ってしまうことが多いが、シンガポール以外でそうならなかったのはウランバートルぐらいだろう。

街にごみが落ちていることはほとんどなく、露店が出ていない。 ロシア文字を使っているし、道が広いので、何度も言うが、なんかアジアというよりも東ヨーロッパにいる感じ。 アジアの怪しい感じが全くしない。

チンギスハーン広場

 

車もそんなにボロい車は走っていない。 ほとんどが日本車で、韓国車やドイツ車もほとんど走っていない。 たまにベンツやBMWを見るぐらい。 ウランバートルは車がないとどこにも行けないので、現地で案内してくれる人がいなければ、個人旅行はきついかもしれない。 でも、また来たいと思えるぐらいとても好印象だった。

 

さて、日本に帰国する機内では、ラッキーなことに隣が若いイケメンパイロット(制服で分かる)だった。 なんでも、東京―ウランバートル往復は、規定時間を超えてしまうので、機長だけは行と帰りで別の人が操縦しなくてはならず、必ずもう一人乗っているそうだ。 その隣に座ったイケメン機長も、帰りの便で操縦するそうだ。 (副機長やCAはみんな帰りもそのまま勤務するとのこと)

 

で、ビビりな私は離陸の時から(離陸してすぐに旋回するけど山が結構近いので)怖い怖いと小さい声で騒ぎまくるが、イケメン機長がやさしく「これはいつものことだから大丈夫。 ここで旋回するんだよ~」と教えてくれ、途中、急に揺れたときも「ほら、こういう雲に入ったでしょう、このタイプの雲は揺れるんだよ」とか、いろいろ説明してくれた。

きっとかなり迷惑だったろうに、とても親切、しかもイケメン~。 神様ありがとう!

 

成田に着陸前には、けっこう揺れて(雨で風が強い日だった)機内ではどよめきが起こっていたが、となりの機長が「今日は風が強くて40ノットぐらいとの情報も入っているけど、完全に向かい風だから、着陸に全く問題ないよ。 今操縦している機長はベテランだし!」と教えてくれた。

 

しかし、着陸態勢といいながら、真っ白で何も見えないので「でも、何も見えないじゃん、滑走路を目視しなくちゃいけなんでしょ~」(とにかく、ビビりな私は着陸寸前でまた上昇して旋回とか、そんな怖い思いをするのは絶対に嫌だ!)と聞くと、イケメン機長が「この機材は新しいから、完全に計器だけで着陸できるタイプなんだけど、規定上目視しなくちゃいけないんだよ~。 でも、出発前の情報だと問題なく目視できるはずだよ~」と教えてくれた。 そして、白い雲を抜けるともう成田空港の風景が見えてすぐに着陸した。

 

そして、ゲートに着くまでに、また機長にいろいろ聞いてしまった。

「空港の道ってどうやってわかるの?」「空港の道はけっこう複雑で、でもいつもMIATは57Aゲートだから覚えている。 地図もあるし、管制で誘導してくれるから大丈夫」

「今度はあなたが運転する番だけど、今の天気(真っ白だったり風が強かったり)で難しくないの?」「横風じゃなくて、向かい風だし、離陸の時は助走の時だけ前見れば、あとは計器だけ見ていればいいから大丈夫。 しかもこんなの全然大変な天気じゃない」とのこと。

 

そして、イケメン機長曰く、今度新空港ができたら、日本の航空会社も直行便を飛ばすようになるそうです。 より、モンゴルが近くなりますね!

朝青竜のサーカス (オレンジの屋根)