以前外資系メーカーの社長をやっていた時、本社に決算報告を出すときに必ず問題にされていたのが「銀行手数料」です。
本社への送金手数料が発生するのは理解できるらしいし、本社(スイス)でもそれは同じで海外送金をするなら手数料を取られます。
ただ、スイスで送金手数料をとられているにも関わらず、日本で着金手数料、しかも4000円か5000円も取られるのが理解されず、また振込のすべてにいちいち手数料がかかるのが全く理解されませんでした。
毎年スイスの監査役から「なんだこれは?」と質問され、説明しても「そんなことあり得ない!」と私のせいではないのに怒られるので、
「日本の銀行は特殊なんです。 世界の基準でみないでください。 午後3時に閉まるぐらいなんだから!」
と言っていました。
この午後3時に閉まるというのが、金融先進国のスイス人には驚きなようで、この一言を言うと「そんな銀行が理不尽なことをやっている国なんだから、手数料を取る横暴が許されるんだ・・・仕方ないか・・・」と納得してくれるのです。 (←そして憐れまれる)
日本だけで暮らしていると、銀行が3時に閉まるのも、自分のお金を降ろすのにすら手数料を取られたりすることも当たり前になっているけど、海外の銀行って普通5時まで開いていますし、自分のお金を降ろすのに手数料を取るのはかなりレアです。 (そんなことやったら暴動がおきるんじゃないかな・・・)
なので、私は日本の銀行にはいつも不満を持っています。
解決方法として、香港のHSBCに口座を持っています。
口座開設に香港に行く必要はありますが、これが本当に便利です。
一つ口座を作れば、わざわざ申し込みをしたりしなくても、同時にいろんな通貨での口座が作成されます。 主要通貨はほとんどカバーされており、その中に日本円も入っています。
そして、口座のお金はセブンイレブンのATMで降ろすことができます。 (←一日に降ろせる金額の制限がありますが)
しかも、セブンイレブンで降ろす手数料は24時間いつでも100円で済みます。
なので、私は海外の会社からの入金は全てこの口座にしています。
日本の銀行だと一律4000円から5000円もかかる、着金手数料ほとんどがかからなくて済みます。
香港に行かなくてはいけないとか、口座を作るハードルが高いですが、それを乗り越えればネットバンキングが完備されているし、日本で使っていて何も不便がないので、本当に使い勝手が良いと思います。
だいたいが、海外からの入金にいちいち4,5千円取られていたら、年間いくらかかるのか!
それを考えたら、口座開設に行くための香港への往復の飛行機代も十分採算が取れると思います。
HSBC銀行といっても、日本のHSBCに口座を作ってもダメです。 それは日本の銀行なので、着金手数料取られます。
今、海外に銀行口座を作るのはとても難しいので、作るなら早い方がいいと思います。 HSBCも場合によっては断られます。
日本でも、それこそ普通に銀行口座をつくるのですら難しくなってきていますよね。 大学生が地方から出てきて、口座を作ろうとして、「住民票がこの地域にないと作れない」と断られているのをよく目にします。
会社の口座などは作るのが本当に大変で、資本金が少ない合同会社などは断られることが多いです。
それは海外も同じで、マネーロンダリングの問題とか、テロ対策とかがあるので、なかなか口座を作ってくれません。
私もイギリスやフランスに住んでいた時に持っていた銀行口座は全て閉じてしまい、今は現実的に作れないので、もったいないことをしたとずっと悔やんでいました。 なので、数年前にこのHSBCを作れて本当によかったです。
HSBCお勧めです!
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