国民のほとんどができる体操

 

日本人なら誰でもできるラジオ体操。

でも、これってすごいことじゃないですか?

だって、ほとんどの日本国民が、あの音楽を聴くと勝手に体が動くんですよ。

日本って、マスゲームをやってるどこかの国と違って、個人の自由が認められている国ですよ。

でも、そんな国で、老若男女みんな同じ動きができるように訓練されているって、考えてみたらすごいことです。

 

実際に外国人にラジオ体操のことを説明すると、みんなとても面白がります。

そして、「本当に日本人ならみんなができるの?」と、聞かれるので、その場で他の日本人とやってみせるとびっくりされます。 そして、「Amazing」とか言われます。

 

(海外に進出している日系企業の工場では、ラジオ体操を実施しているところもあるみたいです。)

 

 

みんなで同じ振り付けで、ひたすら塔のぐるぐる周回する盆踊りも独特

 

そして、同じ動きができるという点では、盆踊りも外国人のファンが多いです。

ブルネイの学生は、炭坑節がとても、気に入って、何度も何度もやっていました。

 

考えてみれば、みんなが一列の輪になって、同じ動きをしながら、ひたすら、ぐるぐる塔の周りをまわっている光景って、不思議ですよね。

これって、手を繋いだり、ペアになったりして、ある意味コミュニケーションを取りながら踊るフォークダンスとも違って、みんな同じ振り付けなのに、一方向を向いて、ただただ踊るところが、独特な気がします。

 

個人主義な外国人も同じ振り付けで踊りたい?

 

基本的に外国人って個人主義なので、フォークダンスのようにコミュニケーションを目的としていないなら、各自好きに踊っていますよね。

でも、やっぱり外国人も、同じ動きで踊る一体感は好きなのではないかと思いました。

 

そう思った理由は、ラジオ体操や盆踊りをやりたがることもそうですが、数年に一回ぐらいのサイクルで定期的に「ロコモーション」「マカレラ」「ロッキーホラー」「ホーキーコーキー」など、

みんなで同じ振り付けで踊る曲が、クラブで流行るからです。

(なので、毎年1曲は、なにかしらみんなで同じ振り付けをする曲が流行るということになります。)

自分が、イギリスに住んでいた時に、クラブでこれらの曲がかかって、みんな同じ振り付けで踊るのを見て、どこか盆踊りに似ていると思いました。

そして、そういう曲が、やたらと盛り上がるんですよね。

そこで、「外国人にも、盆踊りはウケるはずだ!」と確信しました。 今では、盆踊りが体験できる外国人向けレストランもあるそうですが、意外と地元のお祭りにも外国の方が喜んで参加されていますよね。

 

ということは、ラジオ体操もウケるかもしれませんね。

余談ですが、私の知っている多くの日本企業は、海外赴任から家族で帰国する社員への注意書きの中の、「帰国前に必ずやっておかなくてはいけないこと」の一つに、「ラジオ体操の練習」という項目が入っています。