イギリス・フランス・ドイツの違い
イギリスとフランスに住んでいて、ドイツ人とはよく仕事を一緒にしていたので、3か国の違いを実感することが多々ありました。
よく使う言葉などにも「国民性が現れているな~」と思うことが多々ありました。
例えば、「え~、それはないんじゃない?」と否定して、こちらの要求を通したい場合。
先ず自分の意見を聞いてもらうために、「え? 私の意見は間違っていた?」と、
一瞬でも、相手に考えさせることができるキラーワードがあります。
実際、それぞれの国でよくこの言葉を耳にしました。
それが、各国微妙に違っていて面白いので、ご紹介しますね。
イギリス、フランス、ドイツ 交渉のキラーワード
イギリス人は、
「It’s not fair」フェアじゃないと言います。
イギリス人はfair play精神をとても大事にしています。
騎士道もこの精神です。 だから、これを言われると心にズキーンと刺さるのです。
同じ状況で、フランス人は (あえて英語で書きますね)
「It’s not equal」平等じゃないと言います。
平等というのは、フランス人にとってとても大事なことです。
フランス革命時のスローガンは、「自由、平等、博愛」。
この精神に基づいて国造りがされているので、革命に誇りを持っているフランス人に、ズキーンと刺さるのです。
あえていえば、イギリスは公平を重視し、フランス人は平等を重視しているという感じでしょうか。
似ているようで、微妙に違います。
イギリスの方が弱者にたいしての配慮があるような気がします。 競馬で言えばハンデ線のイメージです。
でも、徹底的に平等にこだわるフランスの方が、時にはみんなが納得する場合もあり、どちらがいいのかは分かりません。
さて、同じような時に
ドイツ人がどういうかというと、
「It’s not logical」それは理論的じゃないと言います。
理論的に考えてきちんと行動するドイツ人らしいですね。
これを言われると、ドイツ人は理屈が通っていなっていないことを嫌うので、ズキーンと刺さるようです。
そして、
日本の場合は
「そこをなんとか~」でしょうか?
人情に訴えることが多い気がします。
まあ、最近は「なんとかなりません」とキッパリ断られるケースがほとんどでしょうが・・・。
実践編
さて、もしあなたが飛行機が遅れて乗り継ぎに間に合わず、次の便にどうしても乗りたいとします。
でも、なぜかすんなり振替てくれず、カウンターで交渉しなくてはいけません。 なんて言いますか?
そうです。
ブリティッシュ・エアウェイズ なら 「It’s not fair!」
エールフランスなら 「It’s not equal!」
ルフトハンザなら 「It’s not logical!」
と言ってみましょう。 効きますよ~!
逆に、こちらに明らかな非があるのに、
このキラーワードを使うと激怒されます。
使い方には注意してくださいね。
(他の国のキラーワードもご存じの方、教えてください~!)