何度もしつこくて申し訳ありませんが、私は高校・大学と6年間イギリスで暮らしておりました。

そして、その間、イギリス人家庭で本当の娘として暮らしており、今では日本とイギリスを行き来する生活をしています。

(息子の学校の都合で、なかなかイギリスへ帰省できないのが悩みですが・・・)

 

そんな私が感じたイギリスと日本の似ている点をご紹介します。

 

地理的に似ている

 

これは、よく言われますよね。 イギリスも日本も島国です。

そして、イギリスはヨーロッパからちょっと離れた島国、日本はアジアからちょっと離れた島国です。

そのせいか、大陸に対して「自分たちはちょっと違う」と感じているところがとても似ています。

 

イギリスは実際にEUから脱退しますし、日本だって「アジア」とひとくくりにされるとなんか違和感を覚えます。

 

そして、日本には皇室、イギリスには王室というロイヤルファミリーがいる点でも似ています。

そのロイヤルファミリーがそれぞれ、独自の宗教を代表している点でも同じです。

 

さらに言うと、人口に対する国土の広さの比率も同じぐらいです。

でも、その国土のうち80%が山な日本と違い、イギリスには山がありませんから、

(スコットランドの方に低い山がちょっとある程度)

実際の人口密度は日本よりもかなり低いです。

イギリスにいた時、日本も山がなければ、こんなに広々と暮らせるんだ~と思いました。

 

ちなみに、イギリスには山が無く、スキー場がないので、オリンピックのスキー競技にはほとんど参加しません。

イギリス人は、スキーは、スイスやフランス、オーストリアに行ってやるものだと思っています。

 

朝ごはんに魚を食べる

 

日本では少数派になっていますが、伝統的な朝食に焼き魚を食べますよね。

イギリスでも、伝統的なブレックファーストで魚を食べる習慣があります。

イングリッシュ・ブレックファーストというと、ビーンズ(大豆のケチャップ煮)、ソーセージ、ベーコン、トマトとマッシュルームのグリル、卵などが、一般的です。

 

 

ですが、少数派ではありますが、伝統的には魚も食べるそうです。 私が見たのは、ポーチした白身魚でした。

私の家では、朝食に魚は出ず。 しかも、上の写真のようなFull English Breakfastは、クリスマスの朝とイースターの朝とか、特別な日だけでした。

 

学校に制服がある

 

学校の制服って、元々は日本とイギリスが主に制服派だったのが、だんだん広まったのだと思います。

今、アジアの国は日本に真似て制服派が主流ですし、イギリスの植民地だった「ブリティッシュ・コモンウェルス」の国(オーストラリア、インドなど)もイギリスに習ってか、制服を取り入れているところが多いです。

アメリカでも、制服の方が生徒の素行が良くなる(?)と、制服を導入しているところもありますよね。

逆にいうと、ドイツやフランスなどでは制服を見たことがありません。

 

イギリスの制服は、小学生から、学校によりますが、中学生まで。 

高校は自由になるところが多いです。 

 

私の通っていた学校も、中学・高校が一体となっていた学校だったのですが、高校に相当する6th Form生は、制服が無かったです。

しかも、6th Form生はいろいろ特権があって、6th Form生専用の部屋があって、(←ハリーポッターでいう談話室?)

そこに、コーヒー・紅茶、ビスケットを持ち寄って置いて、みんなで休み時間に楽しくお茶して過ごしていました。

でも、せっかく持ってきたビスケットを、男子がごっそり食べてしまうので、女子が「私たちが持ってきたのに!」と、みんなで怒っていました。

制服の下級生たちが、羨ましそうにドア越しに見ていたのを覚えています。

 

制服は、だいたいブレザータイプで、ネクタイと胸ポケットに学校のエンブレムが入っています。 (まさに、ハリーポッターの感じです。)

でも、学校によっては、夏にカンカン帽をかぶったりしていて、とてもかわいいです。

 

そして、一番有名な制服と言えば、超名門、イートン校の燕尾服ですね。 これは、泣く子も黙る!という感じです。

 

 

 

律儀で礼儀正しい

 

イギリス人も日本人も律儀で礼儀正しいと思います。

イギリスでは、お願いするときにpleaseを付けないと冷たい目で見られますし、またお礼もきちんと言います。

そして、イギリス人も日本人と同様に、きちんと並びます。

フランス人とか、バスを待っている時とかに本当に並ばないんですよ。

 

でも、電車はさすがに並んでいません。

 

どこにドアがくるか、分からず、並べないからです。

 

プラットホームの乗車位置にドアがくるように、きちんと電車が停車するのは日本だけです。 外国人からすると、ミラクルです!

 

言い伝えを信じる

 

日本にも昔からの言い伝えがありますが、イギリスにもいろいろな言い伝えがあります。

たとえば、前髪がカールしている子は気が強いとか。

3回ブライズ・メイドをやったら、一生結婚できないとか。

(ブライズ・メイドは花嫁のサポートする、介添え人みたいな人。 親友や身内の独身女性がやります。)

 

歯が抜けたら、その晩妖精がきておこずかいをくれるとか。

トゥース・フェアリーという妖精がくるので、抜けた歯を枕の下に入れて寝ます。

 

新年のファースト・フットはダークヘアーがいいとか。 (だから日本人は喜ばれますよ~)

ファースト・フットは、元々は新年最初のお客様のことでしたが、今は、家族でもいいので、年が明けてから、一番最初に外から家に来た人とか、曖昧になっています。  昔は、ファースト・フットが、暖炉に炭をいれると縁起がいいので、うちでもやっていましたが、今は炭とか薪の暖炉も少ないので、あまりやっていないです。

 

そして、私が一番びっくりしたのは、イギリスも日本と同じように、お財布をプレゼントするときに小銭を入れておくことです。

日本だと、5円を入れますよね。 イギリスだと、1ポンドコインをいれておくことが多いです。 空の財布を人にあげるのはあまり縁起がよくないそうです。

 

イギリスは、遠慮するところとか、謙虚を美徳とするとか、意外と日本と似ているところがたくさんあるので、日本人には暮らしやすいと思います。