キラキラ起業家 や その一味であるエセ起業コンサルタントについてはこちらを参照
「フェイスブックのキラキラ起業家は嘘だらけ!」
「キラキラ起業家属”エセ起業コンサルタント”の生態」
「キラキラ起業家属 エセ起業コンサルタントの生態 2.質問を受け付けない」
さて、今回はエセ起業コンサルタントの生態 3. ”企画書を書け”と迫るのに書き方を教えない です。
これにあたった起業を目指す人は、また私の感覚ですが98%の割合で潰れます! いや、潰されます! 絶対に回避しなくてはいけません。
では、皆さんにクイズです!
10年間外資系メーカーの社長をやっていた私が、10年で書いた、「企画書」は何本でしょう?
答えは ゼロ!!!
0です、ゼロ。 1本も書いてないですけど!
ハッキリ言います! 企画書なんてなくても、起業はできます!!
(イベント企画会社など、企画を売る業種を除く)
ビジネスなんて、物やサービスを売って、お金を頂戴するだけの話です。 企画書は必然ではありません。
だいたい、企画書なんて言い方、おおざっぱすぎです!
実際のビジネスシーンでは、企画書は本当に企画を提案するときのみに使います。
本来なら、事業計画書、提案書、商品説明などのはずなのに、エセ起業コンサルタントは、自分で起業したことないから、そんなことすら知らないんです。
だから「企画書」としか言えず、しかもどうやって書くかを説明しないんです。
ちなみに、私がお世話になっている出版プロデューサーのセミナーでは、きちんと企画書(←本の企画なので企画書は必須)の書き方を細かく教えてくれて、ひな形も出してくれます。
さて、この手のエセ起業コンサルタントは
「企画書が無いと話にならない」と言います。
そして、起業セミナーで、先ずは企画書づくりに取り組ませます。
それから、例えば6か月のセミナーなら、セミナー期間中、出した企画書にとことんダメだしをして、企画書づくりだけでセミナーを終わらせます。
目的を、起業から企画書づくりに、うま~くすり替えるのです。
こうすれば、具体的な起業のノウハウを教えずに済みますから~! (何度も書きますが、エセ起業コンサルタントは本やセミナーで得た知識だけでコンサルいているので、大してノウハウがない)
そして、ダメだしを続けた挙句、セミナーを受講しても、起業までたどり着けない受講者に「企画書すら書けてないんだから仕方がない、私の責任ではない」と言うのです。
私が相談を受けた、Sさんの話です。
Sさんが、企画書の書き方を教えてほしいというので、話を聞くと、ある起業コンサルタントの、6か月間のグループセミナーに通っていました。
セミナーで、企画書を書かなくてはいけないが、何度書いてもダメだしされて全く先に進めない。 だから、企画書の書き方をアドバイスしてほしいと。
私には、なぜ、起業セミナーに通って、そこで作る企画書の書き方を、私のところにわざわざ習いにくるのか、全く理解ができませんでした。
私: 「?? そのコンサルタントに、企画書の書き方を教えてもらえばいいじゃないですか? 」
Sさん: 「やってから質問しろといって、質問を一切受け付けてくれないんです。 (詳しくは「キラキラ起業家属“エセ起業コンサルタントの実態2.質問を受け付けない」を見てね。)
ダメ出しも、具体的にどこがダメなのか言ってくれず、パンチが足りないとか・・・。 (←出た~、常套句!)
どうしたらいいか分かなくて、『できないのは自分が悪い』としか言われないし、もう頭がおかしくなりそうです。 やっぱり私に起業は無理なのでしょうか?」
私が 「企画書って、どこに出す企画書なの?」と聞くと、もう呆然としている。 そんなこと考えたこともないし、言われたこともないと。
私: 「企画書っていってもいろいろあるよ。 企画書は、提出先によって内容を変えるものでしょう?
たとえば、事業資金を借りるために、銀行や投資家に出すなら、いつどうやって返すかを重点に置いて、事業経費や売り上げ予測がメインになるし、助成金をもらうためのものなら、結構定型化されているし・・・。
社内で商品企画を通すためなら、商品の機能とかがメインだろうし。
極端な話、某自動車会社に出すならA4一枚にまとめて、カラー禁止が鉄則だよ…。」
それを聞いて、Sさんは愕然としていました。 そんな最低限の説明すらも、全く受けていなかったようです。
しかも、某自動車会社のカラー禁止にはびっくりして、Sさんが書いた企画書に対して、エセ起業コンサルタントは、「この色がどうのこうの」と色のことばっかり指摘するのだそうです。
Sさんが言うには、そのエセ起業コンサルタントは、受講料何十万円もする
“起業するために、あなたのやる気スイッチを入れてあげます”
的なグループセミナーをやっているそうです。
「は~? そんな、やる気スイッチすら自分でいれられない人を起業させて意味あるの?
そんな人が、事業をやっていけるわけないじゃん!」
と私が思わず言ってしまったら、Sさん、本当に放心状態になってしまいました。 可哀そうに、6か月という時間と何十万円も無駄にしてしまって・・・。
本当にひどい話です。
“起業したいけど、いまいち行動にむすびつかない人”
をターゲットにしているのでしょうが、大抵の場合、それは何から手を付けていいか、どうしたらいいか分からずに混乱しているんです。
だから、やる気スイッチを入れるというのはちょっと違う。 それに、そんな段階で企画書を書けというのはもっと違います!
先ずは、混乱している状態を整理してあげなくてはいけないんです。
何を提供したいのか? どんなターゲットに向けるのか? って、よくコンサルタントは質問しますよね?
それがすんなり答えられないんですよ、混乱している人は。 (まあ、そんな質問すらせずに、いきなり企画書は本当にひどいですけどね!)
その上、企画書に対して、先の見えない理不尽なダメだしループ。 いわば、無限ダメだし地獄!
これに遭遇した人は、混乱して、疲れ果てて、起業自体を止めてしまうのです。 やる気スイッチを押すどころか、オフにして消してしまうのです!
この手のエセ起業コンサルタントに、狙われるターゲットは、事務的なことが苦手な、サロンなどを起業しようとしている女性です! くれぐれも気を付けて!
避ける方法は、受講する前にセミナー内容を確認すること! 企画書づくりがカリキュラムに入っていたら、何のための企画書なのか? 書き方の説明はあるのか?をきちんと確認してみるといいですよ。
次回 キラキラ起業家属“エセ起業コンサルタント”の生態4.