先月の展示会。
展示会で必ず来るのが、迷惑おじさん達!
その中でかなり多いのがこの「自慢話延々オヤジ」。 営業のプロな私なんて、もう一発でこの手の人達は分かる。
大抵、白髪。 60歳オーバー。 ビジネススーツじゃなくて、ツイードジャケットみたいな感じのスタイル。 首から下げている入場タグには、手書きで記名、もしくはいかにも自作した名刺が貼られている。 とはいえ、たまに、他人の名刺で入場する輩もいるから要注意だ。
彼らは先ず、必ずブースの女性スタッフを狙って話しかける。 必ず女性! 女性の方がかまってくれるから! 「これはどういう商品なの?」とか漠然とした質問をして、簡単な商品説明を求めてくる。 その後、間一髪入れずに、「実は私は以前○○社にいてね~。 あのXXって商品知ってる~? あれ開発したんだよ~。 それから△△にも関わったんだよね~。」 と始まるのだ!
そのオヤジの元いた会社と展示の製品が全く何も関係なくても、そんなことはお構いなしだ!
でもこちらとして、「はぁ、そうですか~」以外に何が言えるというのだ~!
「は? それが弊社の製品やビジネスとどう関係が?」
などと言おうもんなら、怒鳴り散らして激怒するでしょ~。
そういうオヤジって、こっちはしょうがないから相槌をうってるだけで、完全に引いていることには全く気が付かないし、気付きたくもたいのだろう。
そして、他のお客がこようと、出展社は高いお金払って出店しているから、そんな無駄な時間を費やしたくないのに、そんなことは全く気にせずに相槌だけでハイテンションになって延々と意気揚々に自慢話を続けるのだ。 なかなか帰ってくれないのだ~!
しかも以前、私が経営していた会社で出店してた時は、私がエンジニアで社長だってことを知らないこの手の自慢延々オヤジは、自分の知っている古い、「それ何十年前だよ!」っていう技術のことをよく私に説明してきたものだ!
ひどい人になると、「機械の中を開けてみてよ~。 俺が部品がきちんとなっているか見てやるから~」とか言ってくる。 なんであんたにそんなこと言われなきゃいかんの? 本当にうんざりしたものだ。
さて、その先月の通訳で入った展示会でも来た来た!
延々自慢オヤジがうようよ来た!
でも、可哀そうにモンゴルのスタッフは全く分からずに、素直に対応していた。
そしてかなり困惑していた。
モンゴル人スタッフに、
「日本は引退した男性が仕事以外やることがなくて、友達もいなくて、奥さんにウザがられて、行き場が無くて、問題行動が多くて(切れやすい老人とか)社会問題になっている」
と教えてあげた。 彼らは「意味が分からない」と理解できないようだった。
さらに「なぜ来る場所が展示会なのかも分からない (っていうか、私もなぜ引退した人たちが展示会に来るのかさっぱり分からない!) 」と話していた。
モンゴルだと、お年寄りは家にこもってあまり外出しないらしい。
ほんっとに、どうしてかまってほしいからって展示会に来るんだろう! ここはキャバクラじゃないんだ! こっちはビジネス! あなたの自慢話なんて誰も聞きたくないの!
そんな自慢話を延々聞くだけでなく、通訳しなくてはならず、疲れ切ってしまったちいちゃんであった。